診療案内

白内障

白内障はほとんどの方が加齢とともに発症する病気です。水晶体という目の中にあるレンズが白く濁り、見えにくくなります。主な症状は、ぼやける、かすむ、まぶしい、視力が落ちるなどです。白内障の治療としては、点眼薬(目薬)で進行を遅らせたり、日常生活に支障が出てきた場合には、眼内レンズを挿入する手術を行います。

このような症状はありませんか?

  • 目がかすむ
  • ぼやけて見えにくい
  • ものが二重三重にだぶって見える
  • 光がまぶしく感じる
  • 視力の低下
  • 眼鏡の度数が合わなくなってきた

緑内障

緑内障は目の中の房水の流れが悪くなることによって眼圧が高くなります。そして視神経が障害され、視野が狭くなったり、部分的に見えなくなったりする病気です。初期には自覚症状はなく、ゆっくりと進行していきます。個人差はありますが、発病してから何十年もかかって視野の異常に気づくこともあります。欠けてしまった視野は取り戻すことはできませんが、早期に見つかれば点眼薬(目薬)で眼圧を下げることができます。効果が少ない場合は、レーザー治療や手術を行います。

網膜硝子体疾患

硝子体とは、眼球の中にある透明のゼリー状の組織です。この硝子体が収縮したり変性したりすることで網膜が影響を受け、視力の低下や視野の欠損など、さまざまな疾患となって現れたものを総称して網膜硝子体疾患といいます。硝子体に出血や濁りなどが生じた場合、それを取り除くのが硝子体手術です。硝子体手術は、眼科領域でも高度な医療技術を要する手術の一つと言われています。手術装置や手術技術の進歩に伴い、安全性は大きく高まっています。

硝子体手術が適応となる主な病気

糖尿病網膜症

糖尿病の3大合併症のひとつで、糖尿病が原因で網膜内の血管がダメージを受け、閉塞し血の巡りが悪くなり、硝子体出血や黄斑部の浮腫が起こったり、進行すると網膜剥離を引き起こし、視力が低下します。初期のうちは自覚症状はほとんどなく、進行してから気づくこともあります。治療は、服薬治療、レーザー治療(網膜光凝固術)を行い、重症の場合、硝子体手術を行います。

網膜剥離

加齢や眼球の打撲、糖尿病網膜症が原因で、網膜に裂け目(網膜裂孔)ができ、そこから液化した硝子体が入り込み網膜が剥がれてしまうのが、網膜剥離です。早期の網膜裂孔のみの場合は、外来でレーザー治療を行います。網膜剥離まで進行した場合、硝子体手術が必要となります。早期の網膜剥離であれば、9割以上が手術により網膜は元の位置に戻ります。

黄斑円孔

網膜の中心にある黄斑部に穴(孔)があいてしまい、視力が悪くなる病気です。加齢により硝子体の収縮や後部硝子体剥離が起こり始めると、黄斑が引っ張られ穴ができます。男性より女性に多く見られ、特に近視の人は発症率が高いとされています。治療せずに放置すると0.1以下まで視力が落ちてしまいます。当院では、光干渉断層計(OCT)検査と眼底検査で診断し、早期のうちに硝子体手術を行っています。原因となる硝子体を切除し内境界膜を剥がした後、最後に目の中の水をガスと置き換え、円孔を閉鎖させます。ほとんどの黄斑円孔は手術で視力を取り戻すことができます。

硝子体出血

硝子体は、光を網膜まで通過させる役割がありますが、網膜の血管が切れて出血すると、硝子体腔に出血がたまり、光がうまく伝達されなくなるため、視力障害を引き起こします。光が出血部位に当たり、虫が飛んでいるような点が見える飛蚊症と呼ばれる症状が出ます。出血が多い場合、全体に霧がかかったような状態になったりと視覚障害も重くなることがあります。糖尿病網膜症、網膜静脈分枝閉塞症、網膜剥離、加齢黄斑変性などが原因となることが多いです。原因となる疾患や出血の程度で、治療法や手術法が異なります。網膜剥離を併発した場合は、網膜剥離の手術と硝子体手術を一緒に行います。

日帰り手術について

当院では、累計20,000件の手術実績を誇り、患者様の大切な目を守るため、経験豊富な眼科専門医が責任を持って、白内障をはじめとする日帰り手術を行っています。眼の手術というと、怖いイメージがあるかもしれませんが、ほとんどが痛みもなく数十分で終わるものばかりです。患者様に安心して手術を受けていただけるよう、丁寧に説明を行い術後のケアも行っています。不安な点などありましたら、お気軽にご相談ください。

当院で行う日帰り手術

  • 白内障(多焦点眼内レンズ)
  • 緑内障
  • 硝子体手術
  • 眼瞼下垂
  • 翼状片
  • 内反症(さかまつげ)など

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性は、網膜の中心にある黄斑と呼ばれる部分が障害を受け、見えにくくなってしまう病気です。黄斑変性には、「滲出型」と「萎縮型」の2つの種類があります。滲出型は、黄斑部分に新生血管という、もろくて破れやすい新しい血管が生えてくることで、起こるタイプです。出血したり、水分(滲出液)が漏れ出して網膜の下にたまったりすると視力障害が起こります。滲出型は進行が早い特徴があります。萎縮型は、加齢とともに、少しずつ黄斑が萎縮していくタイプで、進行もゆっくりなため急激な視力低下は見られません。加齢が主な原因ですが、喫煙や遺伝子、太陽光による影響も関係しているとも言われています。50歳以上の失明や視力低下の大きな原因の1つになっています。

主な症状

  • 線など、ものが歪んで見える(変視症)
  • 見ているものの中心が見えない(中心暗点)
  • 一部が欠けて見える
  • 視力低下 など

診断・治療について

診断にはOCT(光干渉断層装置)や蛍光眼底撮影等の検査が必要ですが、特に患者様に負担の少ないOCTは大変な威力を発揮します。当院はこの最新鋭の装置をそろえ、診断に役立てています。萎縮型については、残念ながら未だに有効な治療法はありません。滲出型の治療については、抗血管新生薬療法(抗VEGF抗体療法)と光線力学的療法(PDT)があります。光線力学的療法は、当院では行っておりませんので必要な患者様は施設のある病院を紹介しています。

抗VEGF抗体療法とは

滲出型加齢黄斑変性は、網膜の下の脈絡膜に新生血管の出現を伴います。この新生血管の発症には、VEGF(血管内皮増殖因子)という物質が関与することが分かっています。抗VEGF抗体療法とは、新生血管の成長を活発化させるVEGFの働きを抑える効果がある薬を目の中に注射する治療法です。局所麻酔を点眼し処置を行うので、痛みもなく数分で終わります。治療当日の、入浴、洗顔、飲酒はお控えください。注射は、だいたい1ヶ月に1回ほどのペースで数回行いますが、根気よく継続して治療することが必要です。治療の目的は、進行を遅らせることが目的となりますが、放っておくと失明に至る病気です。失明を防ぐためにも、早い段階で治療を進めることが大切です。

一般眼科

以下のような症状に対して幅広く診療しております。目のことでお悩みがありましたら、当院へご相談ください。
  • 結膜炎
  • 麦粒腫(ものもらい)
  • 流涙症
  • アレルギー性疾患
  • 内反症(さかまつげ)
  • 翼状片
  • 白内障
  • 緑内障
  • ぶどう膜炎
  • 糖尿病性網膜症
  • 網膜剥離
  • 加齢黄斑変性
  • 眼底出血
  • 眼瞼下垂
  • 近視
  • 遠視
  • 乱視
  • 弱視
  • 調節緊張(仮性近視)など
  • 斜視/弱視治療及び訓練

処方箋発行について

  • メガネ処方箋
  • コンタクトレンズ処方箋 ※
※コンタクトレンズの処方箋は基本的に発行しておりません。
但し、当院でコンタクト購入経験が数回あり、コンタクト検診を2回以上受けられた方は処方箋は発行いたします。
(頻回交換・使い捨てコンタクトに限ります)